視座の違い:経営者vs社員

視座の違い:経営者vs社員

株式会社Senro代表取締役の文野 陽子です。以前に個人の方に営業力アップ講座を展開していました。その方からありがたくもご相談があり、そこから感じた経営者視点と社員視点の違いについて本日は書きたいと思います。

視座って何?視点との違いは?

言葉の定義を最近は意識するようになりました。曖昧に使っていた言葉が私は数多くあります。。経営者となり、いろんな方とお会いする時に曖昧だと伝わりにく、そしてメンバーに伝える時にも曖昧になる、ということもあったので、言葉の定義は大切にしています。といっても曖昧も多分にあります。

『視』では視座、視点、視野がビジネスではよく出てくる言葉ではないでしょうか。

視座は、物事を捉えている高さ

視点は、物事を捉えている観点

視野は、物事を捉えている範囲

だと思っていいます。誰or何を見ているか、になるかと思っていますが、視座は全体、視点は固形物(人、モノ)、視野は全体かなーと思っております。

全て高いと良いのか、というわけではないかとは思いますが、高い方が発想や選択肢も広がり、強いては応援してくれる人も出てきやすいです。例えば事業理念では、視座が高い文言の方が社会的に応援してもらいやすいです。

今回のご相談内容

ご相談は、新規事業の承認を取りたいが、社長決済が下りない、と言うことでした。
私自身もこのもがきを会社員時代に経験したことがあるので、とてもわかります。
当時の私は『ほんと、わかっていない』と思っておりました。
でも、今となっては、『うーん、そういうことだったのか』と思うようになりました。

何かというと、見ている時間軸が異なります。

経営者は現在も大切ですが、未来を創るので未来思考です。
社員は現在を大切にしている現在思考です。

両者が折り合うために必要なこと、、

それは、社員が未来思考を持つしかないのです。

今回のケースでは、稟議を通したい目的(現在)思考の社員がいて、
その大切さはわかるけど、それをしたら我が社はどんな未来があるのか、ということ知りたい経営者の並行線です。

単にコストパファーマンスの話ではありません。
経営者が描いている未来が実現するのか?です。

稟議を通す方法

どうしても稟議を通したい社員と必要性はわかるけど、それをしたらどうなるのか?を知りたい経営者。
この試合はどう決着するか。。。

弊社がご提案したこと3つです。
①経営者が目指している方向性と一致しているか、悩みは何かを聞いてください
②通したいプランがあったとしても、まずは松竹梅プランで提案してください
③プレゼンを社長のタイプによって変えてください

以上3つのことをご提案しました。なかなか面白い戦いなので結果を知りたいところですが、今は吉報を待っております。

まとめ

経営者としてインタビューされる機会も増えてきましたが、その時に『今後の展望は?』と聞かれた時に経営者としての未来予想図がどれだけ鮮明かが試されている、と思っております。ぜひ、未来を熱く語れる経営者の方とお会いできれば、と思います。

(2022年9月8日)